【審査結果】経済格差を「体験の格差」につなげないための助成プログラム(子どもの今と未来を支える基金 2023年度助成)

助成プログラム GRANT

【審査結果】経済格差を「体験の格差」につなげないための助成プログラム(子どもの今と未来を支える基金 2023年度助成)

2023.07.10

審査結果

【審査結果】経済格差を「体験の格差」につなげないための助成プログラム(子どもの今と未来を支える基金 2023年度助成)

公益財団法人ちばのWA地域づくり基金では、すべての子どもが夢をあきらめずに将来を選択できる社会を実現するために、2014年に「子どもの今と未来を支える基金」を設置し、これまで18団体・総額約620万円の助成を行っています。さまざまな困難さを抱える千葉県内の子どもたちを助成を通じて支援していく中で、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大や物価高騰は、経済的困難を抱える家庭の子どもたちの「格差」をより深刻なものにしていることが見えてきました。

保護者の経済状況や保護者自身の体験の多寡によるところが大きい学外での体験活動においては、コロナ禍前の活動を取り戻し始めた子どもたちがいる一方で、経済的事情により「体験」や「学び」の機会を得られない・がまんしなければならない子どもたちもいます。ちばのWA地域づくり基金は、経済的困難を抱える家庭の子どもたちが未来をあきらめることなく成長するには、衣食住の充実だけではなく、豊富な体験や学びを通して非認知能力を獲得することが重要であると考え、「経済格差を『体験の格差』につなげないための助成プログラム」を実施いたします。

本基金は、経済的困難を抱える家庭の子どもたちの「今」を、子どもたちへの「体験」や「学び」の機会を提供する複数の団体と一緒に支え千葉県内における「体験の格差」の解消を実現するために、202323月に実施したクラウドファンディング「経済的困難を抱える家庭の子どもたちの未来を支えたい」および「子どもの今と未来を支える基金」を通じた多数の個人・企業等の寄付者のご支援により実施するものです。

このたび、2023年度助成の助成先団体が決定いたしました。

公募期間:2023年4月25日(火)から5月31日(水)まで
申請件数:7件
採択件数:5件
助成総額:760,000円
<審査結果>

団体名・所在地 事業名 実施地域 助成金額
NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us
(松戸市)
松戸子ども食堂 冬のスノーキャンプ 2023 自然体験プログラム

福島県耶麻郡猪苗代町

200,000円
労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 東関東事業本部
(千葉市)
生活困窮およびひきこもり児童・世帯への学習支援・食支援・居場所・相談事業 習志野市 200,000円
特定非営利活動法人四街道プレーパークどんぐりの森
(四街道市)
中高生・若者のフリースペースぷらっと 四街道市 40,000円
NPO法人教育サポートGAA
(山武市)
オンラインホームスタディ事業 山武市 200,000円
Cozy Company
(柏市)
森の冒険遊び場 柏市 120,000円

助成選考会開催報告(助成等選考会規定に基づき開催)

  • 開催日時:2023年6月14日(水)9時00分~12時30分
  • 開催場所:Web会議システム
  • 選考委員(★印:議長)
    ★飯田 耕一(NPO法人地域創造ネットワークちば 理事長)
     上原 一紀(認定NPO法人サービスグラント)
     勝又恵里子(認定NPO法人ちば市民活動・市民事業サポートクラブ 副代表理事)
     桜井義維英(NPO法人国際自然大学校 理事)
  • 選考方法:全選考委員の採点表、所見をもとに選考基準に基づき、出席した選考委員の合議により採択の可否と助成額を決定
  • 選考基準

公益性:事業・活動の目的、ターゲットが明確であり利益が開かれているか。また、それらが助成の趣旨に合致しているか。
必要性:「体験の格差」の解消に有効か。対象となる家庭の子どもや家族のニーズを把握し反映されているか。
実現可能性:事業実施が確実に見込まれるか。体制が整っているか。
団体の適格性:団体等の過去の活動実績がその目的に沿ったものか。団体の経済状況が支援を必要とするものか。
資金の必要性:資金使途の明確さと必要性。金額の妥当性。

総評

本選考会におきましては選考基準に基づき、千葉県内における子どもの「体験」「学び」の機会の充実と拡充を図ることにより「体験の格差」を解消するために、特に経済的困難を抱える家庭の子どもたちに事業へ参加してもらうためにどのようにアプローチするのか、助成金の活用によってどのような「体験・学習」が可能となるのか、日常的に行っている活動と助成金を活用した活動との違いは何か、という点を重視して審査を進めました。
 今回、申請いただいた事業はいずれも子どもたちの「体験」「学び」に関わる必要性の高い内容でした。特に採択された5事業は、助成の趣旨・目的に対する事業計画・資金使途が明確であることに加え、対象者の把握や周知方法など、事業の実効性において評価されました。
 これらの活動を通して、経済的困難を抱える家庭の子どもたちが未来をあきらめることなく育つ地域社会が実現されることを期待いたします。


以上

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