【審査結果】経済格差を「体験の格差」につなげないための助成プログラム(子どもの今と未来を支える基金 2024年度助成)

助成プログラム GRANT

【審査結果】経済格差を「体験の格差」につなげないための助成プログラム(子どもの今と未来を支える基金 2024年度助成)

2024.07.05

審査結果

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【審査結果】経済格差を「体験の格差」につなげないための助成プログラム(子どもの今と未来を支える基金 2024年度助成)

公益財団法人ちばのWA地域づくり基金では、すべての子どもが夢をあきらめずに将来を選択できる社会を実現するために、2014年に「子どもの今と未来を支える基金」を設置し、これまで23事業・総額約700万円の助成を行っています。さまざまな困難さを抱える千葉県内の子どもたちを助成を通じて支援していく中で、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大や物価高騰は、経済的困難を抱える家庭の子どもたちの「格差」をより深刻なものにしていることが見えてきました。

保護者の経済状況や保護者自身の体験の多寡によるところが大きい学外での体験活動においては、コロナ禍前の活動を取り戻し始めた子どもたちがいる一方で、経済的事情により「体験」や「学び」の機会を得られない・がまんしなければならない子どもたちもいます。ちばのWA地域づくり基金は、経済的困難を抱える家庭の子どもたちが未来をあきらめることなく成長するには、衣食住の充実だけではなく、豊富な体験や学びを通して非認知能力を獲得することが重要であると考え、「経済格差を『体験の格差』につなげないための助成プログラム」を実施いたします。

本基金は、経済的困難を抱える家庭の子どもたちの「今」を、子どもたちへの「体験」や「学び」の機会を提供する複数の団体と一緒に支え千葉県内における「体験の格差」の解消を実現するために、202323月・2023年12月~2024年3月に行った寄付キャンペーン「経済的困難を抱える家庭の子どもたちの未来を支えたい」および「子どもの今と未来を支える基金」を通じた多数の個人・企業等の寄付者のご支援により実施するものです。

このたび、2024年度助成の助成先団体が決定いたしました。

公募期間:2024年5月1日(水)から5月31日(金)まで
申請件数:4件
採択件数:3件
助成総額:600,000円
<審査結果>

団体名・所在地 事業名 実施地域 助成金額
認定NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us
(松戸市)
松戸子ども食堂 冬のスノーキャンプ 2024 自然体験プログラム

福島県耶麻郡猪苗代町

200,000円

船橋プログラミング部

(船橋市)

教育版Minecraftを活用したプログラミング体験会 船橋市 200,000円
労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 東関東事業本部
(千葉市)
生活困窮世帯、孤立世帯およびひきこもり児童・世帯への学習支援・食支援・居場所・相談事業 習志野市 200,000円

助成選考会開催報告(助成等選考会規定に基づき開催)

  • 開催日時:2024年6月18日(火)9時00分~11時30分
  • 開催場所:当財団事務所会議室およびWeb会議システム
  • 選考委員(五十音順)(★印:議長)
     飯田 耕一(NPO法人地域創造ネットワークちば 理事長)
     勝又恵里子(認定NPO法人ちば市民活動・市民事業サポートクラブ 副代表理事)
    ★小松 孝之(株式会社ちばぎん総合研究所 調査部 担当部長)
     桜井義維英(NPO法人国際自然大学校 理事)
  • 選考方法:全選考委員の採点表、所見をもとに選考基準に基づき、出席した選考委員の合議により採択の可否と助成額を決定
  • 選考基準

公益性:事業・活動の目的、ターゲットが明確であり利益が開かれているか。また、それらが助成の趣旨に合致しているか。
必要性:「体験の格差」の解消に有効か。対象となる家庭の子どもや家族のニーズを把握し反映されているか。
実現可能性:事業実施が確実に見込まれるか。体制が整っているか。
団体の適格性:団体等の過去の活動実績がその目的に沿ったものか。団体の経済状況が支援を必要とするものか。
資金の必要性:資金使途の明確さと必要性。金額の妥当性。

議長総評
 本選考会では、助成の背景と目的、選考基準に基づき、千葉県内における子どもの「体験・学び」の機会を充実させることで「体験の格差」解消を図るため、特に経済的困難を抱える家庭の子どもたちに参加してもらうためのアプローチ方法や、提供する「体験・学び」の内容とその効果の引き出し方、及び本助成事業を今後の団体活動にどう生かしていくのかの3点を重視して審査を進めました。
 今回申請いただいた事業は、いずれも団体の実績とノウハウを生かした特色のある「体験・学び」の内容でした。特に採択された3事業は、助成の趣旨や目的により合致し、審査で重視した3点についても高く評価されました。
 これらの活動を通して、経済的困難を抱える家庭の子どもたちが未来に夢と希望を持てるような地域社会が実現することを期待いたします。

以上

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