【開催報告】《遺贈寄付ウィーク2023》意志ある寄付を未来につなぐ、「遺贈寄付」の可能性
2023.09.14
イベント情報
ちばのWA地域づくり基金では、2016年に「いぞう寄付の窓口」を開設し、遺贈寄付に関心のある方々への相談、受遺団体向け・専門家向けセミナー、啓発活動等を行っています。今年は、一般社団法人全国コミュニティ財団協会と一般社団法人レガシーギフト協会と協働し、全国同時の遺贈寄付シンポジウムを開催しました。
遺産・相続相談などを通じてお客様の想いに最初に触れる地域金融機関の方や士業の方を主な対象とした千葉企画は9月12日に開催。会場にお借りした古民家レンタルスペース「オアシス妙典」の温かみのある空間の中、和やかな雰囲気でシンポジウムが始まりました。
第1部「コミュニティ財団と地域金融機関が連携する意義と地域のためにできること」(全国同時オンライン配信)では、公益財団法人南砺幸せ未来基金と北陸銀行による先行事例が報告されました。以前よりも「遺贈」という言葉を聞く機会は多くなったように感じますが、それでもまだまだ身近なこととしてイメージしにくいのは、一般の方のみならず金融機関や士業の方も同じなのではないでしょうか。私たちコミュニティ財団にとっても他県の具体的な事例を学べる、貴重な機会となりました。
第2部前半は千葉独自企画として当財団顧問の新田信行さんの基調講演「意志ある寄付を未来につなぐ、遺贈寄付の可能性」を行いました。
常々、お金の貯め方増やし方よりも「トリセツの方が重要だよ」と仰っている新田さん。今回の講演では「お金の本質」から「美しいお金の使い方としての遺贈寄付」までを、社会的金融実務家の視点からわかりやすくお話ししてくださいました。
後半は当財団事務局・志村より当財団の取り組みと事例紹介を、最後に新田さんを交えての質疑応答や感想のシェアを行いました。
お金のプロである金融機関の方にとっても新田さんのお金のお話しは新鮮なものであったようで、「面白かった」「もっと聞きたかった」という声があがりました。また、ちばのWAの取り組みについては「お客様からのニーズに具体的な提案をすることが難しかったが、ちばのWAの事例を聞き、これから多くのニーズに応えられるようになると思う」という、うれしい声をいただいた一方で、「ちばのWAの存在を知らなかった」「もっと活動をアピールしたほうが良いのでは」というご意見もあり、私たちの発信不足も反省しなければならないと感じました。
今回のシンポジウムは参加者は7名と少ない人数ながらも、遺贈寄付への高いご関心や想いをお持ちの方とともに遺贈寄付の価値や可能性を考える、とても有意義な時間になりました。
お集まりいただいた方々とは今後も情報共有をしながら、寄付者の意志が生かされる環境を千葉に作っていきたいと思います。
お忙しい中ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。