【開催報告】《遺贈寄付ウィーク2024》意志ある寄付を未来につなぐ、「遺贈寄付」の可能性

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【開催報告】《遺贈寄付ウィーク2024》意志ある寄付を未来につなぐ、「遺贈寄付」の可能性

2024.09.26

イベント情報

9月13日は「国際遺贈寄付の日」です。「国際遺贈寄付の日」は2009年に英国ではじまり、現在、世界20ヵ国以上に広がっています。日本では2020年から啓発キャンペーン「遺贈寄付ウィーク」を開始、今年で5年目となります。
ちばのWA地域づくり基金では、この遺贈寄付ウィーク期間中(9/1319)にあわせ、今年も「遺贈寄付セミナー」を開催しました。

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昨年に続き地域金融機関の方や士業の方を対象とした本セミナー。今年は金融機関や士業の方だけでなく、遺贈寄付の受け入れを検討しているNPOの方、大学の基金に携わる方もご参加くださいました。

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遺贈寄付に限らず、寄付者の想いを理解し受け止めることは、ご寄付をお預かりする私たちにとってとても大切なことです。そこで第1部では、当財団顧問の新田信行氏さんの講演を通して「そもそも『お金を大切にする』とは?」ということを参加者のみなさんと一緒に考える時間にしました。「お金を大切に」と聞くと「倹約」や「貯蓄」を思い浮かべる方も多いと思いますが、新田さんは二宮尊徳の「たらいの水」のたとえ話を例にあげ、お金は動くことで価値を生むのだと言います。さらに、幸田露伴の幸福三説(惜福、分福、植福)を紹介。特に、未来に幸福の種をまく「植福」は、世代を超えた資金循環・寄付の考え方にも通じるところがあり、遺贈寄付に関心を持つ参加者のみなさんの心を捉えたようでした。

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新田信行さん

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「今日は1年の中で最も『遺贈寄付』がアツい日なんです!」という講師の齋藤弘道さん(一般社団法人全国レガシーギフト協会 理事)のお話しから始まった第2部「専門家セミナー おひとりさまの終活と遺贈寄付の事例」。2024年の遺贈寄付ウィークの初日だったこの日、新聞等で遺贈寄付に関する広告や記事を目にした方も多いのではないでしょうか。
今後増加していくと思われる「おひとりさま」。セミナーでは「どのような人を『おひとりさま』と呼ぶのか」から始まり、人口推移・世代別金融資産分布状況・被相続人の死亡時の年齢構成・子どものいない高齢者割合・生涯未婚率などのデータを見ながら、いま日本で起きている「相続の課題」を読み解いていきました。そこからわかるのは超高齢の被相続人と高齢の相続人で相続が行われる「老老相続」と「おひとりさまの終活」というあらたな課題とニーズです。

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齋藤弘道さん

セミナーの後半では、おひとりさまの相続のパターン(特定遺贈・包括遺贈)や、遺贈寄付の仕組みと現状、どのような人が遺贈寄付をするのか、遺贈寄付の事例をお話しいただきました。特に事例の紹介では、遺言者の希望に齋藤さんがどのように対応したか、また、問い合わせを受けた際に気を付けるべきポイントも挙げてくださり、専門家のみならず受遺団体のみなさんにとっても学びの多い時間となったようです。
質疑応答を含む約1時間の講義でしたが、ご参加された方からは「もっと詳しく聞きたい!」という声を多くいただきました。

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最後は当財団事務局長・志村より、当財団の取り組みと4つの遺贈寄付ストーリーを紹介いたしました。寄付者の想いとそれを活動という形で具現化した受遺団体のストーリーは、参加者のみなさんの心に残るものだったようです。

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今年の遺贈寄付セミナーも、遺贈寄付への高いご関心や想いをお持ちの方とともに遺贈寄付の価値や可能性を考える、とても有意義な時間になりました。
お集まりいただいた方々とは今後も情報共有をしながら、寄付者の意志が生かされる環境を千葉に作っていきたいと思います。

お忙しい中ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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アンケートより

  • 遺贈を取り扱う受遺者側でありながら、勉強不足であったので包括遺贈についてより詳しく学ばねばならないと感じました。
  • 新田さんの基調講演の後に齋藤さんの詳しいお話を聞くことで、より遺贈寄付への理解が深まりました。
  • さくら基金の活動が印象に残りました。〈遺贈〉なので死後のことばかり考えていたが、生きているうちにできる活動もあるのだと思いました。そして、色々な方面の人に知ってもらいたいとも思いました。

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