【開催報告】助成事業成果報告会2024
2024.12.18
イベント情報
ご参加のみなさんと「ちばのWA」ポーズで集合写真
2024年12月7日(土)に2023年度に実施した助成事業の成果報告会を開催いたしました。
2023年度に実施した「2019千葉県台風・豪雨災害支援第6次」「子どもの今と未来を支える基金2023年度助成」の8事業・8団体による成果報告を通じて、寄付がどのように役立ち団体の課題解決や成長につながったか、また今後の展望などを参加者の皆さまと共有することができました。
開催概要
日時:2024年12月7日(土)13:30~16:30
会場:ベストエフォートオフィス船橋
参加者:18名
満足度:89%
主催者:公益財団法人ちばのWA地域づくり基金
♦プログラム♦
〈第1部〉2023年度助成事業成果報告
◇2019千葉県台風・豪雨災害支援基金第6次
・市原米沢の森を考える会 (市原市)
「森林・市道・赤道の整備保全」
・一般社団法人四番隊(袖ヶ浦市)【不参加のためちばのWAが代理報告】
「小学生を対象とした防災教育事業」
・特定非営利法人光と風(旭市)【不参加のためちばのWAが代理報告】
「モノが語り継ぐプロジェクト-仮設住宅と津波跡地の一体的利活用-」
◇子どもの今と未来を支える基金2023年度助成
・NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us(松戸市)
「松戸子ども食堂 冬のスノーキャンプ2023自然体験プログラム」
・労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団東関東事業本部(千葉市)
「生活困窮およびひきこもり児童・世帯への学習支援・食支援・居場所・相談事業」
・特定非営利活動法人四街道プレーパークどんぐりの森(四街道市)
「中高生・若者のフリースペースぷらっと」
・NPO法人教育サポートGAA(山武市)
「オンラインホームスタディ事業」
・Cozy Company(柏市)
「森の冒険者あそび場」
<第2部>交流会
開催報告
2019年に千葉県で発生した台風・豪雨災害から5年が経過しましたが、復旧作業だけではなく、これからの世代に災害を伝えていくための資源としての活用や、また再び生活ができるようにしていくためのプロジェクトなど、様々な支援活動の在り方について知ることができました。
子どもの体験格差解消をテーマに、子どもが安心して過ごすことのできる居場所や遊び場、学習支援、困窮家庭に向けた支援など幅広い支援が行われていることがわかりました。学校を通じてのチラシ配布や、ワークショップの開催をすることで周知させ、団体の活動認知度を上げることに成功していました。
参加者の皆さまには報告を聞いての感想や応援をメッセージカードに書いて、それぞれメッセージシートに貼っていただきました。発表終了後にはたくさんの温かいメッセージで溢れかえっていました。
当財団が助成した事業のその後の変化を知る機会となり、各団体それぞれでの活動の工夫やニーズに対応した形態の変化などを伺うことができ、草の根の地域活動の必要性を改めて実感しました。
第2部の交流会では、名刺交換や情報交換のお時間として、終始和やかな雰囲気で交流されていました。たくさんのつながりの輪を感じられる良い機会となりました。
参加した選考委員からは、「どの事業も素晴らしくこれから欠かせない支援活動になる」「たくさんの知見を得ることができた」とのコメントを頂戴しました。
<アンケートより>
・つながりを増やすことができました。ありがとうございました。
・各団体がそれぞれ強い希望を持って運営していることに感動しました。
・それぞれの会の目的が自分たちのこれからの活動で非常に参考になりました。
報告会を終えて、各団体の真摯な取り組みの継続を改めて認識し、当財団のスタッフも今年1年を振り返りながら、成果を実感する機会となりました。各団体の発表には活動に対する熱意が込められており、それが強く印象に残りました。またミッション達成やビジョン実現のために全力で向き合われていると感じました。
引き続き、みなさまの事業の更なる発展を応援していきます!
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当財団では9月から武蔵野大学の髙田眞希さんをインターンシップ生として受け入れています。助成事業成果報告会の企画運営、当日の司会進行をした髙田さんに感想を書いていただきました。
インターン生としてこの報告会の企画運営に携わってみて、改めて人と人とのつながりの重要性に気づかされました。団体での活動を継続していくには、資金繰りや人手不足、認知度など大小さまざまな困難が立ちはだかる中で、それでも本当に困っている人たちへ手を差し伸べるために、今できることすべてを用いて柔軟に対応していくことが必要だと各団体の発表を聞いて思いました。団体だけで活動していくのには限度があるため、地域でのつながりを増やしていくことが必要不可欠です。そこでこのようなコミュニティ財団から助成することで活動継続だけではなく、その後のつながりに良い影響が出るとわかりました。今回こうした報告会を開くことで、活動の振り返りや認知度の向上ができ、さらに団体同士でのつながりも増やしていくことができるのだとこの目で見て実感しました。各団体の報告から気づいたことが2つあります。
1つ目は、私は災害と聞いたら真っ先に13年前の東日本大震災のことが思い浮かびますが、その当時はまだ小学2年生であり、その記憶も朧気になりつつあります。また能登半島地震発生からもう少しで1年が経過しますが、復興の様子等を取り上げた記事はあまり見かけなくなりました。このことを後世に伝え残していくためにも、被災地の資源としての保存や、また生活できるようにするための復興支援だけでなく、自分自身も忘れないようにして向き合っていく必要があると感じました。
2つ目は、最近になりニュースで子ども食堂などの第3の居場所について取り上げられることが多くなったように感じますが、具体的にどのような問題を抱えた子どもたちがいるのか、その背景には何があるのかを考えられる人は少ないのではないかと考えました。コロナもありつながりが希薄化してしまった部分もあると思いますが、それ以上に学校や家庭だけでは対処しきれないほどの複雑化した問題に、今まで焦点があまり当てられてこなかったことが問題だと感じました。
上記の2つの気づきから自身の視野が広がり、千葉県民としてさまざまな地域活動団体のことをもっと知りたいと思うようになりました。つながりを増やしていくために寄付の呼びかけや周知活動などできることから取り組んでいきたいです。 武蔵野大学インターンシップ生 髙田眞希