【開催報告】《遺贈寄付ウィーク2025》NPOのための遺贈寄付セミナー「遺贈寄付を受け入れる準備、できていますか?」

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【開催報告】《遺贈寄付ウィーク2025》NPOのための遺贈寄付セミナー「遺贈寄付を受け入れる準備、できていますか?」

2025.09.29

イベント情報

9月13日は「国際遺贈寄付の日」です。「国際遺贈寄付の日」は2009年に英国ではじまり、現在、世界20ヵ国以上に広がっています。日本では2020年から啓発キャンペーン「遺贈寄付ウィーク」を開始、今年で6年目となります。
ちばのWA地域づくり基金では、この遺贈寄付ウィーク期間中(9/1319)にあわせ、今年も「遺贈寄付セミナー」を開催しました。

開催概要

日時:2025926日(金)1330分~1600分

会場:千葉市生涯学習センター
参加者:15名

満足度:100%
(大変満足40%、まあまあ満足60%)
主催:公益財団法人ちばのWA地域づくり基金

近年、人生の最後に社会へ想いを託す「遺贈寄付」への関心が高まっています。NPOにとっても新たな資金調達手段として注目されていますが、実際には「法律や手続きが難しそう」「受け入れ体制をどう整えればいいのかわからない」といった声も少なくありません。
そこで今年は、遺贈寄付に関心をお持ちのNPOの方々を対象に、基礎知識と事例を学ぶセミナーを開催いたしました。

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第一部

講師は、全国レガシーギフト協会 共同代表の山北洋二さん。「遺贈寄付を受け入れる準備、できていますか?」と題してお話しいただきました。
ひとくちに「遺贈寄付」といっても、
・時期(生前か、亡くなった後か)
・方法(遺言、信託、相続財産の寄付など)
・意思の残し方(遺言、契約、エンディングノートなど)
・寄付者(遺言者、相続人、委託者など)
によって細分化されます。
山北さんは、まず遺贈寄付の定義と種類、社会的背景を解説。超高齢化社会における「老老相続」や「おひとりさま」の増加など、いまの日本社会の現状が遺贈寄付の広がりと密接に関わっていることが示されました。
 
続いて、一般的な相続手続きと相続人、遺言書の種類、そして包括遺贈と特定遺贈(※)について学びました。特に包括遺贈と特定遺贈の違いは、参加者の皆さまの関心が高かったようで、質疑応答の時間でも多くの質問が出ました。
※包括遺贈:遺産の全部または割合的一部を包括的に承継する方法。財産だけでなく借金や保証債務も引き継ぐ可能性がある。特定遺贈:遺言で特定の財産(現金・不動産など)を指定して承継する方法。借金や債務は承継しない。

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山北洋二さん

後半では「遺贈寄付の受け入れステップ」として、
・事務局での準備
・受け入れ方針の決定
・広報の工夫
・寄付者・相談者への配慮
といった体制づくりのポイントが紹介されました。
 
また「寄付者に選ばれる団体になるためには、日頃のファンドレイジングが大切」として、
・団体のミッションと活動を明確に伝える
・寄付の使途を明確に示す
・定期的な情報発信と感謝を届ける
などの基本的な取り組みを続ける重要性が語られました。これらは、遺贈寄付に限らず、寄付を受ける団体にとって不可欠な姿勢でもあります。
 
最後に山北さんは〈遺贈寄付の地産地消〉という言葉を紹介し、「遺贈寄付は大きな団体だけのものではなく、どんな団体でも受け取ることができる」とお話してくださいました。テレビや新聞で大々的に広告を出せる団体だけのものではない、というメッセージは、小さな団体で活動する私たちにとって大きな励ましです。
金額の多寡ではなく「地域の社会貢献に役立ててほしい」という寄付者の想いを受け止め、それを生かしていくことこそ、今の私たちに求められている姿勢なのではないでしょうか。

第二部 事例紹介

第二部では遺贈寄付に関する事例を学ぶため、県内のNPOと大学基金室にご登壇いただきました。

NPO法人ちばMDエコネット(山本佳美さん)

お話の中心は、ある寄付者との長年の交流を経て遺贈寄付につながった事例です。寄付者がどのように団体を信頼し、最終的に遺贈寄付を決めるに至ったのか、そのプロセスを具体的にお話しいただきました。

特に印象的だったのは、「理事会で寄付者のお話しを聞く機会を設けた」というエピソード。想いを理事会全体で共有し、団体として誠実に受け止める姿勢は、寄付者との信頼関係をさらに深める機会になったのだと感じました。

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「私たちはできるだけ長くご本人との関係が続くよう願っています」と山本さん。

千葉大学 企画部渉外企画課基金室(白井公晃さん)
続いて、千葉大学基金における遺贈寄付の取組みが紹介されました。
千葉大学では、寄付者の遺志を尊重しつつ、遺贈寄付を確実に実現するため、金融機関や専門家(弁護士・税理士等)との連携を重視しており、学内の関係部局とも協力しながら丁寧に対応していることが紹介されました。
また、学内外への周知に工夫を凝らし、寄付者の関心や不安に応える情報発信を続けている点も印象的でした。

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「遺贈寄付に即効薬は無く、地道な訴求が肝要」と白井さん。

ちばのWA地域づくり基金

最後は当財団事務局長・志村より、当財団の取り組みと4つの遺贈寄付ストーリーを紹介いたしました。

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今回ご登壇いただいた皆さまのお話しから共通して学べることは、遺贈寄付や相続寄付は「ドナーピラミッドの頂点」に位置するものであり、即効性のある近道はないということでした。日頃のファンドレイジングを着実に積み重ね、寄付者との信頼関係を大切にすることが重要であるということを、再確認する機会になったのではないかと思います。
 
遺贈寄付を「特別なもの」ではなく、地域の団体にとっても寄付者にとっても身近な選択肢として受け止められるよう、ちばのWA地域づくり基金は今後もセミナー等を開催し、「遺贈寄付の地産地消」を進めていきます。
お忙しい中ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

アンケートから

  • 気になっていたテーマが詳しく聞けて、将来の心構えとして大変参考になりました。
  • 寄付の基本も、もっと学ばないといけないと思いました。
  • 寄付をしたいと思ってもらえる団体になるようなHPの工夫など考えていきたいと思いました。
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