【開催報告】休眠預金活用事業2023年度通常枠「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」事業発表会

これまでの助成 REPORT

休眠預金活用事業

【開催報告】休眠預金活用事業2023年度通常枠「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」事業発表会

2025.02.03
助成実績
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公益財団法人ちばのWA地域づくり基金は、2024年より県内の就労支援団体と協力し、休眠預金を活用した「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」を開始しました。
本事業は、地域の多様なステークホルダーが連携し、働きづらさを抱える若者の自立を支える仕組みづくりに挑戦するものです。さらに将来的には、若者が自分に合った働き方や仕事を見つけ、自立し、豊かで安心できる暮らしを送れる地域づくりを目指して参ります。
本事業の開始に伴い、県内で若者の就労支援に携わっている皆さまや、この課題にご関心をお持ちの企業・行政・市民の皆さまを対象に本事業で扱う社会課題と3年間の事業計画を知っていただきたく、事業発表会と静岡から就労支援の実践者をお招きした基調講演を開催いたしました。

開催概要

日 時:2024年11月25日(月)13:00~17:00
会 場:京北ホール(柏市)
参加者:66名
満足度:4.4(5段階評価)
主 催:公益財団法人ちばのWA地域づくり基金

プログラム

第一部 事業発表 13:05-14:30
<休眠預金等活用事業について>一般財団法人日本民間公益活動連携機構
<資金分配団体と実行団体による事業発表>
資金分配団体:公益財団法人ちばのWA地域づくり基金
実行団体:NPO法人キャリアbase(柏市)/認定NPO法人キャリアデザイン研究所(柏市)/企業組合We need(市川市)

第二部 基調講演 14:40-15:40
<静岡の実践:就労支援は支援機関だけが担うのか、就労支援で助け合う地域づくり>
講師:津富 宏氏(NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡 顧問、立教大学特任教授)

第三部 パネルディスカッション 15:50-16:25
登壇:各実行団体、資金分配団体 コメンテーター:津富 弘氏

開催報告

平日の昼間の開催でしたが、実行団体の活動する地域を中心に、支援機関・NPO・行政・議員の方々、実行団体や当財団に関わりのある方々など、多くの方々にお集まりいただきました。

 

 本事業を理解していただくためには「休眠預金活用」という制度の理解も不可欠です。そこで第一部では、最初に指定活用団体である一般財団法人日本民間公益活動連携機構(以下、JANPIA)のプログラムオフィサー・高木陽子さんに、休眠預金活用制度の概要や助成の流れ(三層構造)について説明していただきました。

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JANPIAプログラムオフィサー 高木陽子さん

次に、本事業「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」について、資金分配団体である当財団よりプログラムオフィサーの大村が、本事業の全体像や、実施中の事前評価の目的や途中経過、資金分配団体として重視したいこと等をお話しいたしました。

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第一部の最後は各実行団体に、事前評価でどのような気付きがあったのか/その気付きをもとに設計・計画した事業はどのようなものなのか、を話していただきました。事前評価の目的は「事業開始時に事業の必要性・妥当性を検証し、事業計画の改善点を発見すること」です。約半年間に渡る事前評価の苦労は、その後の成果につながるものになるのではないかと思います。

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NPO法人キャリアbase
事業名:通信制高校で就労に困難を抱える生徒のための就労支援事業

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認定NPO法人キャリアデザイン研究所
事業名:生きづらさを感じている若者の多様な幸せ実現事業
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企業組合We need
事業名:「働きたいのに働けない:生きづらさを抱える若者ための中間就労の場づくり

第一部に関する感想(アンケートより)

  • 現場の声のリアリティーが伝わってきました。(若者就労の)普段思っていることが整理されたように感じました。
  • 各団体の達成したいことや、目的についての考えを聞けてよかった。

  • 事業全体が目指すものが理解できました。若年者の問題ではなく、社会全体(地域・我々)の問題であると実感した。
  • 各団体の強みが支援内容に繁栄されており、また事前評価を基にした気づきが丁寧に取り上げられており、短時間でも熱意が伝わってきた。
  • 具体的な事業内容と現場での課題が明示され、どのような目的で事業が行われているのか、わかりやすかった。

第二部では基調講演として、NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡 顧問の津富宏さんにお話しいただきました。サポーターと呼ばれる市民ボランティアを中心に、地域ぐるみで就労支援を行う「静岡方式」は、津富さん曰くとてもシンプルで「『どんな人でも働ける』という信念をただちに実行に移すだけ!!」なのだそうです。20年を超える実践から生まれた事例や取り組みは、本事業でも先行事例として実行団体・資金分配団体ともに参考にしています。この日、参加してくださった方々にとっても、就労支援の新たな可能性に気付く時間になったようです。

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津富 宏さん

第二部に関する感想(アンケートより)

  • 就労や働くことに関する考え方ががらりと変わりました!非常に刺激をいただいた。
  • 「萃点(すいてん)」「ケアを中心にした社会」など、これまで自分がぼんやりと感じていたことを具体的な事例と理論を交えて解読していただき、とても勉強になりました。紹介された本も読んでみたいと思います。

  • 静岡であんなに広範囲で支援活動をしていることを初めて知りました。働くということの重要さを、改めて考えることができました。お話は面白かったですが、きっと現場ではいろいろなことがあったと思います。先生のような志の方がたくさん増えて困った人が1人でも減っていく社会になったらいいなと思いました。

第三部では、キャリアbase代表の草場さん、キャリアデザイン研究所の石黒さん、We need代表の小林さん、そして当財団プログラムディレクターの志村が登壇し、会場からのご質問(事前に配布・回収)に答える形式でパネルディスカッションを行いました。予想を上回る数のご質問やご感想をいただき、すべてにお答えすることはかないませんでしたが、3団体共通、資金分配団体・各団体への個別のご質問に絞って回答・議論を行いました。
そのディスカッションを通じて見えてきたのは、「地域の中でさまざまな人と出会いながら、働きづらさを抱える若者が働けるようになる環境をつくりたい」という、3団体および資金分配団体に共通する想いです。また、津富さんからは「どういうものを実現したいのかというイメージ明確にして共有することが大切。試行錯誤をしながらそのプロセスで多くを学んでほしい。これから2年半、たくさんの人に出会い試行錯誤を通じて皆さんが大きくなっていくことを楽しみにしています」と励ましのメッセージをいただきました。

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(左から)キャリアデザイン研究所 石黒さん、キャリアbase 草場さん

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We need 小林さん

最後に資金分配団体を代表して当財団理事長の牧野昌子より、本日ご参加いただいた方々への感謝と今後のご協力のお願い、そして実行団体の皆さんへの期待を申し上げ、事業発表会は終了いたしました。

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ご参加いただいた方々からは、

  • 東葛地域は市民運動がさかんでたくさんの団体がありますが、連携すればもっと大きな力が生まれると思います。今後の3団体の活動を楽しみにしています。
  • 3団体ともこれからの事業展開に期待しています。支援する人される人の壁を越えてごちゃまぜになるなかで次の一歩へ進んでいける、これからはさらにそういう世界が広がって重要なものになっていく感じが、全体を聞いていて思いました。

  • 自治体職員の者ですが、今回はたまたまご縁があり参加できました。自治体へも積極的に情報展開いただければ、出席したい声も多いかと思います!

などのご感想をいただき、実行団体・資金分配団体ともに励みになると同時に身の引き締まる責任も感じる時間となりました。
本事業が成果を生み出すためには、これから2年半の間に、働きづらさを抱える若者や実行団体・資金分配団体が、地域の中でどれだけたくさんの人たちと出会えるか、が鍵になっていると思っています。この課題に関心を寄せてくださる皆さまとともにこの事業を成長させることができれば幸いです。

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本事業「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」の背景・課題・事業概要についてはこちらをご覧ください

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