休眠預金活用事業
【団体訪問レポート】キャリアデザイン研究所「多世代交流ボードゲーム大会」
「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」の実行団体である認定NPO法人キャリアデザイン研究所さんの活動に、ちばのWAスタッフとインターン生の島田愛実さん(武蔵野大学4年)が見学に伺いました。本日は、柏市の高柳駅近くにあるコミュニティカフェ茶論さんにて開催された「多世代交流ボードゲーム大会」を訪問した際の様子を、インターンの視点からお伝えいたします。
今回の「多世代交流ボードゲーム大会」は、CDIさんにとって初めての試みとなる地域に出向いて開催するイベントでした。この活動のねらいは、働きづらさを抱えた若者が社会参加や就労につながるためのステップをつくることです。若者が一人ひとり当日役割を持って活動できるよう、自分たちで企画・運営を行い、参加者である地域の方と一緒にボードゲームを通して交流しました。当日、若者はスタッフ(以下「若者スタッフ」)となり、イベントの進行や参加者に向けたゲームの説明など、地域の方とコミュニケーションをとりながら進めていました。ボードゲームの内容は、ito、あいうえバトル、ババ抜きの三つです。

実際にボードゲームでは、若者スタッフの皆さんが参加者に対してルールをわかりやすく説明していました。特に印象的だったのは、参加者の年配の女性がどのような回答をしたら良いか悩んでいる場面で、若者スタッフが「例えば、このような回答がありますよ」と声をかけていたことです。その後、その女性はアドバイスをヒントに回答することができました。この場面を見て私は、相手の言動から気持ちを汲み取り、次どうするかを一緒に考えることは、自分の強みを活かしたり、「できた」という経験を積むことにつながっていると感じました。今回のボードゲーム大会の開催に向けて、若者スタッフの皆さんは進行用のカンペを作り、何回も練習を重ねてこられたそうです。CDI職員の加藤さんは、若者が活動する中でのプロセスを大切にしていると話しておられました。そのプロセスで得られたことが、社会参加や就労でも大切な力になり、次につながっていくのだと思います。
またCDIさんは、若者の「挑戦したい」という思いも尊重しています。今回のイベントでは初めて運営に参加した方もいて、その方は「参加してみたい」という気持ちを職員に話していたそうです。加藤さんはその気持ちを受け取り、当日その方にもスタッフとして参加してもらうことになりました。若者の「挑戦したい」を尊重することで、働きづらさ・生きづらさを抱えている若者の力を発揮できる環境を作っていけるのではないかと感じました。

柏市高柳にあるコミュニティカフェ「茶論」さん
ボードゲーム後は、参加者同士で飲み物を飲みながら交流しました。その際に、コミュニティカフェ茶論の代表である輿石さんにもお話を伺うことができました。コミュニティカフェ茶論は15年前から活動を行っており、運営している皆さんは地域のボランティアの方々です。ここでは普段から飲み物や食べ物を販売し、定期的にイベントも開いているそうです。CDI職員の加藤さんは輿石さんと以前からつながりがあり、加藤さんが輿石さんに若者のイベントを提案したところ、快く受け入れてくださったそうです。地域の方々が若者の企画・運営する活動を応援してくれるのは、とても良いことだと思いました。なぜなら、若者が活動を通して地域の方々とつながりを作ることで、若者が地域のなかで活動しやすくなり、今後地域の方々の力を借りて、社会参加や就労につながることもできるようになるのではないかと思ったからです。また、若者が地域に関わることで、地域の方々も新しい視点や気づきを得ることができ、地域の方々が行っている居場所などの活動が、若者の視点を反映していくこともできるようになるのではないかと考えるからです。
今回の「多世代交流ボードゲーム大会」は、私自身も参加してとても楽しく、参加者の皆さんもとても楽しそうにしていました。また若者スタッフの皆さんも、徐々に場の雰囲気に馴染み、最後には笑顔で過ごしていたことも印象的でした。このようなイベントが、働きづらさを抱えた若者にとって地域の中で「できた」という自信になり、また次の一歩を踏み出せるきっかけになっているのではないかと思います。
若者スタッフやCDIの皆さん、コミュニティカフェのボランティアの皆さん、イベント参加者の皆さん、今回は本当にありがとうございました。
島田愛実(武蔵野大学4年)
