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【開催報告】子どもの今と未来を支える基金2024年度助成 贈呈式
【開催報告】子どもの今と未来を支える基金 2024年度助成 贈呈式
日時:2024年7月5日(金)10:00~11:30
会場:船橋市商工会議所
出席団体:認定NPO法人Matsudo子どもの未来へwith us、船橋プログラミング部、労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団東関東事業本部
審査結果はこちら
〈プログラム〉
1)開会
2)「子どもの今と未来を支える基金2024年度助成プログラム」について
3)選考委員紹介、講評
4)助成プレート贈呈
5)記念撮影
6)閉会
開催報告
2024年7月5日(金)、「子どもの今と未来を支える基金 2024年度助成 贈呈式」を開催いたしました。
2024年度助成は3事業が採択。贈呈式には選考委員と採択団体の代表者・関係者が出席してくださいました。
まず、事務局からは採択団体の事業概要を紹介しました。
今回採択された団体と事業は以下の通りです。
- 認定NPO法人Mastudo子どもの未来へWith us「松戸子ども食堂 冬のスノーキャンプ 2024 自然体験プログラム」
- 船橋プログラミング部「教育版Minecraftを活用したプログラミング体験会」
- 労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 東関東事業本部「生活困窮世帯、孤立世帯およびひきこもり児童・世帯への学習支援・食支援・居場所・相談事業」
次に、選考委員の小松孝之さん・勝又恵里子さんから総評と団体へのメッセージをいただきました。メッセージの一部をご紹介します。
- 小松さん(委員長)
「若い世代が子どもを育てたいと思えるように、事業を通して多様性の実現と『子どもを育てる』という価値観の創出に期待します」
「『非認知能力を伸ばす』ことはそう簡単なことではないと思いますが、事業を通して効果を検証し可視化することにぜひチャレンジしてください」 - 勝又さん
「3事業、それぞれ違う視点・違うアプローチで課題解決に取り組まれようしていると感じました」
「子どもたちにとっては、みなさんのような地域で活動する大人に出会うことこそが『体験』だと思います」
また、ご欠席の委員・飯田耕一さんからは書面でメッセージをいただきました。
-
- 飯田さん
「経済格差が広がる中、皆さまの活動の果たす役割は今後ますます重要性を増してくるかと思います。がんばっていただきたいと思います」
採択団体の皆さんは、委員からの期待と励ましの言葉に、気持ちも新たに事業に取り組んでいただけるのではないかと思います。
- 飯田さん
助成プレートの授与では、各団体のみなさんに「今後どのように事業をすすめていくか」や「抱負」をお話しいただきました。それぞれの団体に「子どもたちを取り巻く課題を解決したい!」という強い思いがあることを知り、私たちにとっても胸が熱くなる瞬間です。
↑認定NPO法人Matsudo子どもの未来へWith us 代表理事 髙橋亮さん
「子ども食堂を通して子どもたちに自立の力を付けてもらいたいという願いがあるが、子ども食堂単体で取り組むのは難しい」と髙橋さん。団体としては、子ども食堂を立ち上げる団体への相談支援や、子ども食堂の活動支援として自然体験プログラムの提供等の活動をしています。今回の事業は、松戸市内の子ども食堂を利用する子どもたち約30人に「冬のスノーキャンプ」を体験してもらうというもので、助成金をスキーウエア・シューズ・ストックのレンタル代に活用します。体験を通して子どもたちの自己肯定感やコミュニケーション能力を向上させるために、キャンプでは「子どもたち自身でルールを考えたり、選択することができる環境を作ること」ことを重視していくそうです。
↑船橋プログラミング部 代表 増澤智将さん
今回、当財団の助成プログラムに初めてチャレンジしてくださった船橋プログラミング部。7年間、無料でプログラミング教室を開催してきたことと、多くの子どもたちが関心を持つ「Minecraft」を活用しながら体験の格差を解消するという視点が評価されました。
増澤さんは「『ゲーム機は使ったことがあるけどパソコンは使ったことがない』と話す子が結構いる」「教育版Minecraftが学べるプログラミング教室も高額なところが多い」と子どもたちにおけるデジタル教育格差を紹介。今回の事業では、助成金でパソコンと教育版Minecraftのライセンス費用を購入し、子ども食堂等を利用する子どもたちに向けて教育版Minecraftの体験会を開催します。
↑労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団東関東事業本部 学習支援支援員 高橋義彦さん
ワーカーズコープ・センター事業団東関東事業本部は、昨年度に続き2回目の採択となります。昨年度は習志野市の実籾地区で無料の学習支援・食の支援・イベントの開催を行いましたが、今年度は藤崎地区でも同様の事業を展開することになりました。
「『学習支援』といっても塾のように勉強を教えるのではなく、それぞれの子どもたちが持ってきた宿題や課題を自分で考えながら取り組めるようサポートすることを大切にしている」と高橋さん。助成金は学習支援に必要なドリルや参考書の購入、学習をサポートする大学生への謝金等に活用されます。今後はヤングケアラーの掘り起こしにも力を入れ、一人でも多くの困難さを抱える子どもたちにつながっていきたいと考えているそうです。
今回採択された3団体は活動地域(松戸市、船橋市、習志野市)が比較的近く、また、活動内容としても重なる部分があり、贈呈式終了後は早速情報交換をされていました。
今回の助成をきっかけに、新たな何かが生まれるのではないか…そんな期待を抱く贈呈式でした。
本助成プログラムの助成対象期間は来年3月末までです。
3事業の動向は助成レポートでもお伝えしていきます。