休眠預金活用事業
休眠預金活用事業2023年度通常枠「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」実行団体紹介

公益財団法人ちばのWA地域づくり基金では、2023年度休眠預金等活用事業「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」として、3つの実行団体と共に事業を実施しています。
この事業は、従来の「就労支援」の枠組みから漏れ落ちる15~39歳頃の「若年就労困難者および将来的に働きづらさを抱えるリスクの高い通信制高校生」を対象に、就労までの選択肢の拡充と就労定着を、地域の多様な主体とともに支える包括的就労支援を実施するものです。具体的には以下の3つの側面からアプローチを行います。
- 若年就労困難者等への支援:機会の提供と関係性構築を通じて、働く自信を回復し将来の目標を持てるようになることを目指す
- 企業への働きかけ:雇い入れ先となる企業に対して、若年就労困難者等への理解と職場環境改善に向けた具体的な取り組みへと働きかける
- 支援体制の強化:支援者のリソース不足を解消するために、多様な主体(地域住民・企業・支援機関・支援者)が参画する就労支援(居場所・意見交換会・ボランティア交流会)の事例を作り、継続的に若者を支援していくことができる仕組みづくりを目指す
2024年11月25日には事業発表会を開催し、多くの方々にご参加いただきました。その後、全ての実行団体が事前評価を終え、本格的に活動を開始しました。
各実行団体の事業概要と現在の活動状況についてご紹介します。
特定非営利活動法人キャリアbase(柏市)
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通信制高校で就労に困難を抱える生徒のための就労支援事業~不登校の生徒たちが社会で働き始めるための社会基盤を地域につくるプロジェクト~
【事業概要】
通信制高校を卒業する生徒の多くが毎年、進路未決定のまま卒業しています。複合的な課題を抱え、社会的に孤立するリスクが高い通信制高校生や卒業生を対象に、以下の事業を実施しています。
①東葛エリアの不登校の生徒たちへの居場所創り、キャリア教育、個別就労支援
②地域の社会資源である多様な大人とともに、高校生のキャリアサポートを行う「寄ってたかってキャリア教育」体制の構築
就職したいと思っている生徒が就職に向けて活動できる状態になること、そして自分にあった求人を見つけられている状態となるよう支援します。
【活動状況】
千葉県柏市にある「いつでも気軽に“ふらっと”立ち寄れる、第三の居場所」をコンセプトとした「ふらっぽ北柏」を定期的に開いています。通信制に通う高校生が、さまざまな大人との出会いや体験を通じて、自身の進路選択のヒントを集めていける場を企画しています。現在、東葛エリア内の通信制高校との連携強化を図っており、通信制高校生のコミュニケーションの機会としてのフットサル大会に加え、生徒が居場所を利用したいと思った時に頼っていただけるよう、通信制高校キャンパスでのキャリア教育や生徒への告知活動なども行っています。

【キャリアbaseから皆さまへ】
昨年11月の事業発表会では、キャリアbaseとしても多くの方と新たにご縁を頂きました。直接私たちの活動に参画してくださり、高校生の支援に寄り添ってくださる方、寄付で応援してくださる方、ご近所の不登校に苦しむ高校生を我々の居場所へ連れて訪問してくださった方、通信制高校生への居場所づくりなど行政施策として考え始めて討議に加えてくださった議員の方々など。本当に多くの方が我々の取り組む「生きづらさを抱えた通信制高校生が、卒業後に社会的に孤立しないための活動」に強い関心をお寄せくださり、活動に参画してくださったことを大変嬉しく思います。地域に、頼れる大人がいること、安心できる場所があることを目指して、これからも活動を続けます。
https://career-base.jp/
認定NPO法人キャリアデザイン研究所(柏市)

生きづらさを感じている若者向け多様な幸せ実現事業~重層的な制度に当てはまらない若者だれでも受け入れるサポート事業~
【事業概要】
東葛エリア含む近隣エリアで生きづらさを感じている若者(ひきこもりや離職のトラウマを抱える方など)に対して、リアル及びメタバース空間双方で居場所を開催しています。そこで生活管理を行う「よかったねシート」や、自分の得意・不得意などを記載し自分を理解するためのツール「自分トリセツ」の作成、自分の経験のアウトプットを行いながら就労に備えていただきます。また若者が働き続けたいと思える職場づくりを企業とともに考える〈はたらく⁺〉というスキームを企業に提案します。これらの事業を実施し、生きづらさを抱えた若者が地域社会に参加すること、若者がやりがいを持って楽しく働ける職場環境づくりに企業が積極的に取り組むことを応援します。
【活動状況】
4月からはラコルタ柏1階にある「あ・え~るテラス」というスペースで、月2回の交流や相談の場を提供し始めました。「よかったねシート」や「自分トリセツ」の記入者も少しずつ増えてきています。リアルだけでなく、メタバース上でも交流できるように、メタバース体験講座も実施しました。8月には企業と若者をつなぐ場を開催する予定で、〈はたらく⁺〉の運用開始を目指して作成を進めています。

【キャリアデザイン研究所から皆さまへ】
スタッフは「よんない」アクション(怒らない・指示しない・やりすぎない・否定しない)を意識し、利用者さんの「よんみる」アクション(聴いてみる・言ってみる・見てみる・やってみる)をサポートしています。当事業を応援してくださる方、興味を持っていただける企業様のご連絡お待ちしてます!
https://npo-cdi.org/
npo-cdi7771@herb.ocn.ne.jp
企業組合We need(市川市)

「働きたいのに働けない」生きづらさを抱える若者のための中間就労の場づくり
【事業概要】
本事業では、複合的かつ多様な理由から既存の就労支援機能にはつながりが継続しにくい若年無業者に対して、以下の事業を実施しています。
①一歩目を踏み出しやすくするための場づくり(中間就労の場での仕事体験・高卒認定や各種資格の学び直し・「仕事」を感じさせない参加の機会の場、等)
②地域の各支援機関(社会資源)をお互いに有効活用するための仕組みづくり。①の場を支援機関が共同運営し、生きた情報を共有する場を設けることで、隙間のない「ごちゃまぜの」サポート体制を創ることを目指します。
<私たちの目指すごちゃまぜの3つの指標>
「役割のごちゃまぜ」…支援する-される関係を一方通行にせず、役割を得て自分にもできることがあることをまず感じてもらうことで、自信につなげてもらいます。
「支援機関同士のごちゃまぜ」…風通しの良い情報共有と互いの得意分野を生かした支援体制を創ります。
「就労のステップのごちゃまぜ」…仕事へのステップを高い壁に感じさせない、自然な参加の入り口や次のステップへの声かけ、場づくりを目指します。
【活動状況】
4月より事業が開始しました。学び直しの場や手作りワーク、大型児童施設の清掃体験(中間就労)などを実施しました。5月1日には3つの支援機関の共同による中間就労の場として、若年無業者と支援者(計9名)でクッキーの包装紙の制作作業を行い、それぞれの支援者にとっても気づきを得る場となりました。6月19日には「カフェテラコ」プレオープン、9月には企業とのつながりをつくるための「おしごと交流会」も予定しています。また定例会として、関係者が集まりモニタリングやケース支援の相談を行う場を設け、実施しています。

【We needから皆さまへ】
私たちは創業当時からソーシャルファームとして、「人は支援されるだけでは元気にならない」というテーマのもと、様々な背景や生きづらさを抱えた方が働くことを通じて自信を取り戻し、人生の主導権を握りなおすことを目指して活動してきました。この事業では若年無業者がターゲットとなっていますが、「ごちゃまぜ」の場は支援者と若者だけの場ではありません。企業や行政、地域のボランティアさん、他にもたくさんの方に参加いただける機会を創ることで、若者が様々な人と触れ合い、「働くこと」をより身近に感じたり、誰かに必要とされていることを実感できるための場づくり、地域づくりを目指しています。皆様もぜひ、ごちゃまざりに来てください!
https://weneed.work/
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今後ちばのWAの取り組みとしては、本事業で取り扱う社会課題についての共有と認知拡大を目指す地域円卓会議の開催も予定しています。実施概要が決まり次第、またご案内いたしますので、ぜひそちらにもご参加ください。
