【助成レポート】「子どもの居場所は、子どもを信じて待てる大人から生まれる」/Cozy Company

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【助成レポート】「子どもの居場所は、子どもを信じて待てる大人から生まれる」/Cozy Company

2026.08.05
助成レポート

「子どもの今と未来を支える基金」助成団体のひとつCozy Companyが開催した「こどもの居場所づくり勉強会」を訪問しました。

 子どもが安心して過ごせる居場所をつくるために、本当に必要なものは何でしょうか。

遊べる場所や道具、さまざまなプログラムも大切です。しかし、それだけでは十分ではありません。子どもの「やってみたい」という気持ちを受け止め、自分で考え、挑戦し、失敗しながら成長していく姿を信じて待てる大人の存在があってこそ、子どもは安心して自分らしく過ごすことができます。

 2026726日、柏市のラコルタ柏で、Cozy Company主催「こどもの居場所づくり勉強会プレーパークにおけるこどもの居場所づくり」が開催され、子どもの居場所づくりや冒険遊び場に関心を持つ地域の方30名が集まりました。

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子どもの主体性を大切にするプレーパーク

Cozy Companyが定期開催する「森の冒険あそび場」(柏市寺谷ツの森)は、子どもたちが自分で遊びを選び、自分のペースで過ごせる場所です。
木を切る、穴を掘る、火を使う、友達と遊ぶ。ゲームをしたり、宿題をしたり、何もしないで過ごしたりしても構いません。大人が決めたプログラムはなく、「こう遊ばなければならない」というルールもありません。大切なのは、子ども自身が「今やりたい」と思うことを、自分で選び、その時間を自分のものとして過ごせることです。
Cozy Companyでは、こうした遊び場を継続するとともに、子どもの主体性を支えるプレイワーカーや地域の担い手を育てることにも力を入れています。

「遊び」とは何かを問い直す

勉強会で講師を務めたのは、千葉市「子どもたちの森公園」プレーパークで19年間活動を続けるプレイワーカー・相澤孝紀さん。
勉強会は講義形式ではなく、参加者への問いかけや対話を交えながら進められました。
最初の問いは、「子どもにとって遊びとは何ですか」。
参加者からは、「自己表現」「学び」「生活そのもの」「体験」といったさまざまな意見が挙がりました。
紹介されたプレーパークの写真には、木工や焚き火、泥遊びだけでなく、ゲームをしたり宿題をしたり、眠っている子どもの姿まで映し出されていました。
相澤さんが伝えたかったのは、「何をしているか」ではなく、「子ども自身が選んでいるか」が大切だということです。
子どもが自分で決め、自分らしく過ごせる時間そのものが、遊びであり、成長につながっていきます。

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講師の「めがね」こと相澤さん

「遊びを大人化しない」

勉強会で特に印象に残った言葉が、「遊びを大人化しない」という考え方でした。
例えば、子どもたちが板を組み合わせて家をつくっているとします。大人から見れば、「もっと真っすぐ並べた方がいい」「ここを直した方が丈夫になる」と思う場面もあるでしょう。
しかし、それは大人の価値観です。
子どもたち自身が「これでいい」と思い、夢中になっているのであれば、その遊びには十分な意味があります。大人が完成度を求めたり正解へ導いたりすることで、子どもの主体性を奪ってしまうこともあります。
相澤さんは、「まずは子どもが面白がっていることを一緒に面白がることが大切」と話しました。
教える前に見守ること、整える前に理解しようとすること。その姿勢が子どもの「やってみたい」を育てていきます。

「見守る」とは、何もしないことではない

「見守る」という言葉はよく使われますが、それは決して放任ではありません。
子どもの様子をよく見て、声に耳を傾け、今本当に支援が必要なのかを考えること。そして必要な時には寄り添い、子ども自身が考えられる余白を残すことです。
子ども同士のけんかでも、大人がすぐに答えを示すのではなく、子どもたち自身が相手の話を聞き、考え、解決策を見つける機会を大切にする。そのためには、大人には忍耐と観察力、そして子どもを信じる姿勢が求められます。 

参加者は、自分の子ども時代を振り返るワークにも取り組みました。秘密基地づくりや泥遊びなど、多くの思い出は、誰かに用意された遊びではなく、子ども同士で自由につくり上げた日常の遊びでした。
その記憶をたどることで、自分たちは子どもにどのように関わればよいのかを改めて考える時間となりました。

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紙だけを使って、参加者同士で試行錯誤した「ペーパータワーチャレンジ」

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それぞれの子ども時代の記憶をグループで共有しました

子どもの居場所を支える「人」を地域に増やす

子どもの居場所は、建物や遊具だけでは生まれません。
子どもの声に耳を傾け、その子の力を信じて待てる大人がいて初めて、「ここにいていい」と思える居場所になります。
Cozy Companyでは、今回の助成事業を通じて冒険あそび場の継続開催に加え、プレイワーカーや地域の担い手を育成する研修にも取り組んでいます。
松清代表は、「子どもが安心して遊べる居場所には、子どもを見守る大人の存在が欠かせません。この勉強会をきっかけに、活動の理念に共感し、一緒に子どもたちを支えてくれる仲間が地域に少しずつ増えてほしい」と話します。

今回の勉強会を通して改めて感じたのは、居場所づくりとは「場所づくり」であると同時に、「人づくり」でもあるということでした。
そして、この勉強会で語られたことは、子どもの居場所で活動する人や、これから子どもに関わりたいと考えている人だけに向けられたものではないように感じました。

地域で暮らす一人の大人として、私たちは子どもたちをどのようなまなざしで見て、どのような距離で見守るのか。子どもの行動を大人の基準で評価したり、先回りして答えを示したりするのではなく、子どもが自ら考え、選び、試していく力を信じることが求められています。

「こどもまんなか」という言葉も、大人が子どものために何が必要かを決めることではなく、子ども自身が何をしたいのか、どうありたいのかを起点に考えることなのではないでしょうか。

子どもの「やってみたい」を尊重し、ときには待つことを選びながら、必要なときにはそばにいる。そうしたまなざしを持つ大人が地域に増えていくことが、子どもたちが安心して自分らしく過ごせる地域を育てていくのだと感じました。

ちばのWA地域づくり基金では、これからも「子どもの今と未来を支える基金」を通じて、子どもたちの声や思いを起点とし、その今に寄り添い、未来につながる地域の取り組みを応援していきます。

 

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めがねさんとCozyCompany・こどもの居場所づくりフォーラムinかしわ実行委員会の皆さん

開催概要

名称:こどもの居場所づくり勉強会「プレーパークにおけるこどもの居場所づくり」
日時:2026726日(日)930分~12
会場:ラコルタ柏 2階 多世代交流スペース
講師:相澤孝紀さん(めがね)
 一般社団法人千葉県冒険遊び場ネットワーク理事・プレイワーカー
 NPO法人プレイフルエンタープライズわかば代表理事
 千葉市子どもたちの森公園プレーパーク常勤プレイワーカー
主催:Cozy Company
共催:こどもの居場所づくりフォーラムinかしわ実行委員会
後援:柏市、柏市教育委員会
協力:柏市社会福祉協議会
助成:公益財団法人ちばのWA地域づくり基金「子どもの今と未来を支える基金」

「森の冒険者あそび場」
「子どもの今と未来を支える基金」2026年度助成プログラム/事業実施期間:2026年4月~2027年3月
助成金額:200,000円
実施地域:柏市
実施団体:Cozy Company
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